3Dデータ

【イベントレポート】SORACOM Conference Discovery 2018にて、代表・廣橋がプレゼンテーションを行いました

こんにちは、Flicfit広報担当の篠崎です。

2018年7月4日、東京ANAインターコンチネンタル東京にて行われた”SORACOM Conference Discovery 2018” の公開セッションのひとつ「〜社会にイノベーションをもたらすIoTスタートアップが続々登壇〜IoT Startup Pitch」にて、弊社代表の廣橋がフリックフィットのビジネスについてプレゼンテーションを行いました。

 

このセッションでは、SORACOMの通信サービスを使用する8つのスタートアップカンパニーの代表がそれぞれのビジネスについて説明を行い、ベンチャーキャピタル、事業会社、ものづくり支援企業から招かれたアドバイザーの方々から、プロの視点でフィードバックをいただきました。

 

【イベント告知ページ】

https://discovery2018.soracom.jp/sessions/c2.html

なぜフリックフィット設立に至ったのか

(以下、廣橋)フリックフィットは、足と靴の3Dデータを使ってクラウド上でマッチングさせるアルゴリズムを開発し、B2Bベースで実店舗にこのシステムを提供しています。

私たちのやりたいことは、サイズの概念を超えて靴選びを簡単になることです。靴選びはなかなか難しく、靴のマーケットは日本国内だと1.4兆円ほどありますが、そのうちEC決済されているのは多くありません。オンライン購入では返品を前提としており、この課題を解決できないかと3年前からR&Dを開始しました。

 

私は3年前には3Dプリンティングの会社を経営者しており、3Dプリントについては知見がありましたが、そのとき、3Dデータやデバイスを別の形に活用できないかと考えたのが、現在の事業の立ち上げきっかけになりました。

また、EC事業にも携わっていたことがあるため、3DデータとECの経験を掛け合わせて思いついたのが今の事業です。

 

 

どんなことをしている会社なのか

事業紹介について、bouncyさんがわかりやすい動画を作ってくださったのでご紹介します。

 

【bouncy  最先端3Dフットスキャナーでぴったりフィットする靴を提案してくれるシステム「Flicfit」 】

https://bouncy.news/16934

 

靴選びが消費者にとって難しいのは、メーカーによってサイズ表記がまちまちな事が大きな要因のひとつと考えます。

フリックフィットのサービスでは、まず来店客の方に足の3Dデバイスに乗っていただき、10秒ほどで足をスキャンしていただきます。獲得した3Dデータは、事前に登録してあった靴の内寸の3Dデータとクラウド上でマッチングされます。(動画の中に出てきている場所は)弊社の中目黒のオフィスですので、よろしければお越しください。

弊社では圧力計測などはしていませんが、3Dデータと3Dデータをマッチングさせています。

こちらが全体の構成です。

足のスキャンデバイスに関しては、私が知る限り海外含めて20社ほどあります。方法はいろいろあり、ZOZOスーツのように着るものもあります。一方、私が目を付けたのは靴の内寸の3Dデータを取るデバイスです。こちらは海外を見てもありませんでした。弊社の「シューデジタイザ」はそれをかなえて、靴の中身の3Dスキャンができます。また、この2つの3Dデータをマッチングさせるアルゴリズムを開発し、リコメンドアプリケーションという形で提供しています。

 

現在、実店舗では足の3Dデータをとる「フットデジタイザ」とリコメンドを表示するためのアプリケーションが入ったiPadをレンタルしています。

靴の内寸を計測する「シューデジタイザ」は約30秒程で3Dデータを取ることができます。ECサイトでいう「ささげ作業(撮影・採寸・原稿)」と、この3Dデータを一緒に登録しておくと、実店舗でもECサイトでも仮想試着が可能になります。

 

導入事例

現在、実証実験も含めて実店舗でご使用いただいているところは、新宿伊勢丹と阪急梅田店です。

 

フリックフィットのヴィジョンとは

もともと私が考えていたのは、パーソナライズな靴を作りたいという想いでした。ただ、技術的な面、資金面でもそこにたどり着くのに時間がかかりました。そこでこのような順番で事業を進めています。まずは実店舗で展開し、その後ECに拡大していきます。

 

靴はひとつのデザインに対して足長や足幅など、たくさんのサイズを用意しなければなりません。そこでマーチャンダイジングに有効な分析ツールも提供しようと開発を進めています。オーダーメイド靴やメディカルにも対応するようなサービスも将来的には視野に入れています。

一番の肝はどんどん足や靴のデータを取って、データをマッチングさせるアルゴリズムを強化することです。

よく、ボディスキャニングはやらないのかとご質問をいただきますが、足と靴のマッチングはなかなか奥深いので、現在は足と靴のみにフォーカスしています。悩ましいことは技術的なところと、どこでお客様が足を計測するのかというUXです。両者のバランスが難しいので、私たちは足と靴でやっていこうと考えています。

 

「シューズ売り場に、革命を」をいう想いで事業をしています。

アドバイザーとの質疑応答

Infinity Ventures Co-founder & Managing Partner 小野 裕史氏シューズデジタイザは今までなかったとのことですが、それがなぜなかったのでしょうか?

 

廣橋:靴の型である木型(ラスト)をスキャンすればよいのではとよく言われますが、それが商慣習上、手に入りづらいことがひとつあります。また、木型と最終製品とでは木型の方が少し大きくなっています。そのため、最終製品をスキャンする方がよいと思いました。石膏を入れてスキャンする方法もありますが、手間がかかるため、広がりづらいのではと思います。

 

小野氏:データでビジネスをやってこうとすると大量の靴の3Dデータを取ることが欠かせないことだと思います。大量にデータがあればアマゾンさんも欲しがると思いますが、このビジネスをスケールさせるために、一番のチャレンジの課題は何だと思いますか?

 

廣橋:現状で言いますと、現在ある3つの技術(フットデジタイザ、シューデジタイザ、足と靴のマッチングアルゴリズム)を、どのような座組でビジネスに持ち込むか、ということがひとつあります。あとはデータの所有権をどう整理するかが課題です。

 

小野氏:toC(フットデジタイザ)ではなく、シューデジタイザに特化したらスケールするかもしれませんね。

 

廣橋:おっしゃる通りです。私たちも初めはシューデジタイザの開発からは始めました。足のスキャンはどこかのスキャナを買って来ればいいと考えていたのです。そして他社のものを買っていたのですが、生データをいただけなかったのです。いろいろな会社さまに使っていただくためには自社でデータを所有したほうがよいと考え、足の3Dスキャナも自社で開発した次第です。

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株式会社Darma Tech Labs 代表取締役 牧野 成将氏店ではその場で試着もできるので利用するのかなと疑問に思いました。ECの方があえて試着できないのでいいのでは、と思うのですが、販売支援をするのは何か理由がありますか?

 

廣橋:モバイルでのスキャニングは私たちもR&Dをしていますが、肝になるポイントが確定しきれていないということがあります。それで返品になっても問題になりますので、まずは実店舗で足に必要なデータを集めています。もしかすると写真を活用して計測するものもあるかもしれませんが、この3年間見ている限りは信頼できるものはありません。

 

牧野氏:今後の展開としてメディカルもあるとのことですが、どのような希望があるのでしょうか?

 

廣橋:人体データはまだデータが集まっておらず、検証されていない状態です。私の父親の小指の爪はほとんどありません。実は、私の娘の小指の爪もほとんどない状態なのです。実証データがあるわけではありませんが、もしかすると今、人類が気づいていないようなことも気づける可能性があるのではと考えています。今、つま先の形でギリシャ型やエジプト型などありますが、それとは違う世界が広がっているのでは、と期待しています。

 

IoT Touch & Tryセクションに出展しました

SORACOM COnference Discovery 2018にて、IoT Touch & Tryセクションに出展いたしました。

たくさんの方にお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。

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